りんごが安くなってきましたので、たっぷりのりんごを使ったタルト・タタンを作りました。
18㎝の丸型に使うりんごは皮と芯を除いて約1.5㎏。
カラメルの濃い、焦がしたものではなく、りんごそのものが味わえるタルト・タタンです。
タルト・タタン (Tarte Tatin) は、バターと砂糖でいためた(キャラメリゼした)りんごをしいて焼いた
フランス菓子で、ひっくり返してりんごの部分を上にするタルト。
タルト・タタンにまつわるお話
19世紀後半、パリ南方のソローニュ地方に、タタンという名の姉妹が小さなホテルを経営していました。
ある時、りんごのタルトを作っていて、焼く時にうっかりまちがえてタルト生地を入れ忘れてしまいました。
型の中にりんご、砂糖、バターだけを入れて焼いてしまい、
仕方なく、途中で上から生地をかぶせてみたら、
意外にも、底にたまったお砂糖がキャラメル状になってりんごに染み込み、
なんとも香ばしいすてきな味になっていたのです。
それ以来、このお菓子は、最初からそのようにして焼くようになり、
タタン姉妹のタルトということで、タルト・タタンと呼ばれるようになったとのこと。
丸い型の中にりんごを先に入れ、その上にタルト生地をのせて焼いて、
最後にお皿の上にひっくりかえすという作り方は、
多数あるフランス菓子の中でも独特のもので、フランスでは
タルト・ランヴェルセ(Tarte renversée=逆さまのタルト)とも呼ばれとぃるそうです。
作り方はいたって簡単ですが、時間をかけてじっくりと作ります。
そうそう数はできないので、今のところ土・日曜だけ店頭に並ぶ予定です。
出来上がったらtwitterでお知らせします。
すぐに来店できない方は早めの予約をおすすめします。