当店では初めての新しいジャムができました。
北海道余市から届いた「アロニア」という果実のジャム。
アロニアは北アメリカ原産のベリー系のバラ科の果樹で、
黒色の実をつけるものは、「ブラック・チョークベリー」という名で紹介されることもあります。
耐寒性があることから主に北米やロシアで栽培されており、
日本では1976年(昭和51年)にソビエト連邦(現:ロシア)から
種子が導入され栽培が開始されたとのこと。
ブルーベリーやハスカップよりも豊富なポリフェノール(抗酸化作用成分)を含んでいて、
特に目の疲労回復や機能改善に効果があると言われているアントシアニンが多いのが特徴です。
他にもベータカロテンや食物繊維も豊富なミラクルフルーツなんですね。
その豊富なアントシアニンのため、生の果実を食べるとかなりの渋味と苦味が残リます。
食用にするには、ジャムなどに加工しないと・・・
・・・ということでジャム作りです。
まず渋抜きから始めます。
ネットで調べたら冷凍と解凍を繰り返すと渋みが抜けるとあったのでその通りにしてみました。
冷凍と解凍を繰り返すこと3回。
美味しいものにたどり着くには時間がかかりますね。
解凍中のアロニアです。
最後の冷凍後、冷凍のまま10分ほど煮てミキサーに。
(皮が固いのでそのままだとジャムとして食べられません)
少し皮の部分を残すようにしてミキサーにかけてから、
甜菜グラニュー糖とレモン、塩を加えて煮詰めていきます。
適度なとろみが出たら完成です。
色は黒に近い濃い紫色で、
香りはべりー系のけっこう濃い香り、
味わいは渋みをわずかに感じますが、それがこのジャムの個性となっていて、
個人的にはこの渋味は気に入っています。(好みは分かれるかも・・・)
そのまま食べるよりはヨーグルトやパンなどにつけるとより美味しく感じます。
スコーンにクロテッドクリーム、アロニアのジャムにアッサムのミルクティー…美味しいです!!
ブラッドオレンジのジャム、八朔のジャム
アロニアのほかに柑橘のジャムを2種作りました。
愛媛産のブラッドオレンジと広島産の八朔。
何れも皮と果肉の両方を使い、
甜菜グラニュー糖と広島産のレモン、塩だけでシンプルに作っています。
手に入ったブラッドオレンジはおそらくタロッコ種で、
イタリアではポピュラーなオレンジだそうです。
ブラッドオレンジの中では最も甘みが強く、それを支える酸味もあってとても濃厚な味が特徴。
果肉の色は他品種のモロ種よりも薄く、ほんのりと赤紫がさす程度ですが、
ジュースの美味しさには定評があり、世界的にも人気があるオレンジとのことです。
ブラッドオレンジの皮と果肉を分けて、
皮をゆでて灰汁を抜き、果肉を加えて煮詰めていきます。
八朔と違って皮が柔らかいので、
マーマレードのようなきれいな透明感は出ませんが、
香り、味ともに濃厚な、今までに食べたことのない贅沢な味わいのジャムです。
広島産の八朔のジャムです。
透明感のある苦味の少し強いすっきりと爽やかなjジャムです。