暑い日が続いています。
昨日はまとまった雨が降って一息といったところです。
今年はコーヒーゼリーをはじめとして、
頻繁に店頭に並ぶわけではありませんが、ゼリーをいろいろと作っています。
コーヒーゼリーはいつもはリトルコートコーヒーさんの「イタリアンブレンド」を使っていますが、
この前、当店用にブレンドしてもらっている「焼き菓子屋ブレンド」を使って作ってみました。
イタリアンブレンドがコーヒーを味わうコーヒーゼリーだとすれば、
焼き菓子屋ブレンドはコーヒーを使ったお菓子を味わうといった感じに仕上がりました。
コーヒーが違うとテイストも違って面白いなぁ・・・・
二つともそれぞれに個性的な美味しいゼリー。
今年は長野県の加工用の有機あんずが沢山手に入ったので、
焼き菓子はもちろん、ジャムにしたり、コンポートを作ったりしました。
ジャムはキリッとした酸味の豊かな味わいに仕上がり、
コンポートは熱々のシロップに入れて、漬け込むこと1か月以上。
酸味のあるしっかりとした果肉はケーキやタルトにも使えるし、
シロップと一緒にゼリーにしたら…美味しいだろうな。
ということで作ってみました。贅沢なコンポート入りの「杏ゼリー」
杏のシロップは酸っぱくて濃厚なので少し薄めて、
コンポートとともに容器に入れて冷やすこと半日。
夏の暑さに負けない元気が出るゼリーの出来上がり。
他にもハイビスカスとローズヒップのハーブティーに、
ニュージーランドのワイルドハニーを加えた色鮮やかなゼリー。
夏向きの、女性の肌にとってはうれしいヘルシーなゼリーです。
夏になると近くで獲れた美味しい夏野菜が沢山出回ります。
旬の野菜は、その時期に起りやすい体調の変化を防ぐため、
必要な栄養素が多く含まれているそうです。
夏にできる代表的な野菜の「きゅうり」「トマト」「なす」
「ピーマン」「パプリカ」「ズッキーニ」「かぼちゃ」「にがうり」などは、
表面の色が鮮やかなものが多く、
これは紫外線による酸化作用をはねのけるポリフェノール類や
カロチノイド、ビタミンCやEなどが多く含まれているからだそうです。
夏の暑さによる脱水や紫外線によるダメージを防ぐため、
野菜自らがとっている自主防衛策とのことで、
古くからそんな野菜の働きを利用していろいろな調理法が伝えられてきたのですね。
夏野菜を使ったカポナータやラタトュイユ、ミネストローネなどの
イタリアやフランスの野菜料理や
ゴーヤーチャンプルーなどの沖縄料理が大好きでよく作ります。
この時期には焼き菓子屋でも夏野菜を使ったメニューを…ということで、
週に1回程度ですが、キッシュを作っています。
「ケーク・サレ」なども含めた「総菜部門・食事系」のメニュー化をしたいのですが、
なかなかそこまで手が回りません。
今回使った夏野菜はインカレッドというジャガイモ、えびす南京、赤・黄パプリカ、
黄ズッキーニ、フルーツトマト、ドライトマト。
それに香ばしく焼いたベーコン、調味料は黒コショウ、ナツメグに塩。
シンプルこそが夏野菜のおいしさ。
香ばしくカリッと焼いたベーコン、下茹でしたジャガイモとかぼちゃ、
パプリカ、ズッキーニ、ドライトマトを一回フライパンで炒めます。
型の底にシュテッペン・チーズを入れて、そこに野菜をぎっしりと詰め、
トッピングにフレッシュなトマトの輪切りを乗せて、
卵と生クリームで作ったアパレイユを流し込んで、焼くこと数十分。
しっかりと冷した白ワイン、例えばトロピカルフルーツの香りのシャルドネや、
キリッとしたフレッシュな酸味のリースリングなどと合わせるとこれまた美味。
よく冷したトマトやキュウリ、パプリカをざっくりと切って、ややしっかりと塩をして、
オリーブオイル、アップルビネガー(ワインビネガーでも良いのですが、
この時期はアップルビネガーのやさしい甘やかな酸味が好きです。)
あらびきの胡椒でサラダをサッと引き締めて頂きます。美味…美味……。
リトルコートコーヒーさんと一緒にコーヒーゼリーの試作をしました。
豆はエルサルバドル、イタリアンブレンドなどを試しました。
また淹れたときの濃さを決めるのに、粉の量などをいろいろと試しました。
甘さを加えるのに甜菜糖、粗製糖などをブレンドし、
ホワイトラムを加えて煮詰めて、
コーヒーを活かす雑味のないピュアなシロップ作り。
香り、味わいにアクセントをつけるために、
エチオピアを使って、チョコやシナモンを感じる個性的なコーヒーシロップ作り。
2つのシロップをブレンドしてコーヒーに加えます。
固まって少し柔らかめになるよう、
ゼラチン(牛骨、牛皮)の量をいろいろ試しました。
コーヒーゼリーにミルク、アイスクリーム、エスプレッソを加えたスペシャルなカフェラテ。
(リトルコートさんでは水郷祭の日には、これをお店で出すそうです。)
シンプルなコーヒーゼリー(焼き菓子屋ではこれ)
ミルクを加えて混ぜてミルクゼリーに…
生クリームをかけて…
アイスクリームと一緒に…
アイスカフェラテに加えてゼリーののど越しと苦味を味わう…などなど
愉しみ方はいろいろ。
暑い夏を愉しめそうです。