秋になって涼しくなるかなぁ…と思いきや、まだまだ暑い日が続いています。
それでも季節の果物などは、着実に秋のものに変わってきています。
そんな秋の恵みを活かした新作を一部ご紹介します。
1回きりのもの、続けて出そうなものいろいろです。
「梨と胡桃のタルト」
写真は珍しく和梨(南水)を使っていますが、もちろん洋梨でも。
香ばしくローストした胡桃とシャキッとした和梨の食感が新鮮な美味しいタルト。
和梨には二十世紀をはじめ、
新水、幸水、豊水、新高、秋月、新興、南水などいろいろな種類があります。
酸味はあまり強くはないのですが、
しっかりと火を通すことで、洋梨にはないさっぱりとしたやさしい酸味が感じられます。
栗を使った新作
今年はちょっと手をかけて「渋皮煮」をたくさん作りました。
皮ごと一晩水に浸けて、鬼皮をむいて、さらに水に浸けて、
何回か灰汁を取りながら茹でこぼし、
また水に浸け、
砂糖を加えて煮詰めて・・・と手間のかかる作業ですが、
これがまた美味しい!!
焼き菓子にするにはもったいないのですが、
焼き菓子屋らしくふんだんに使っての焼き菓子です。
「渋皮煮の栗タルト」
渋皮煮をミキサーでペースト状にして、
卵と生クリームを加えて、詰めて焼き上げた栗そのもを味わう贅沢な焼き菓子。
渋皮煮を作る際に崩れた栗の破片?をトッピングしてあります。
当店ではモンブランは作らないので、これがその替りみたいなものです。
「マロンクリームと渋皮煮のタルト」
サバトン社のマロンピューレと自家製の渋皮煮を使ったこれまた贅沢なタルト。
<フランスの栗の名産地として名高いアルデッシュ地方で長きに渡ってマロン製品を製造しているサバトン社。
一つ一つ丁寧に加工され、長年守られてきたレシピで作られるマロン製品は
栗本来の味わいが深い優れもの>
渋皮煮のほろ苦い甘さと、
栗のピューレにバター、卵を加えて作ったやさしい味わいのマロンクリームが
絶妙に合わさったこの季節ならではの逸品です。
長野県飯綱よりクッキングアップルの「ブラムリー」が入荷しました。
今後、北海道余市のものが入荷予定で、
これから12月くらいまでブラムリーを使ったいろいろな焼き菓子が並びます。
早速いろいろと作ってみました。
シンプルな「ブラムリーのタルト」
たっぷりと入ったブラムリーのすっきりとした酸味が
アーモンドクリームとベストマッチ。
香りのよい「ブラムリーと紅茶のタルト」
薄切りにしたブラムリーを軽めのアーモンドクリームに。
紅茶も混ぜて焼き上げた、食べる「アップルティー」のような焼き菓子。
使った紅茶はレモン・オレンジ・ベルガモット(シチリア産)を配合したアールグレイ。
スイーツ系に合うように中国茶葉を基本に配合された「エディアールブレンド(フランス)」
朝食にも・・・「シナモンアップルマフィン」
マフィン生地にたっぷりのブラムリーを入れて、
トッピングにシナモン入りのクランブルを散らした定番の焼き菓子。
しっかりとした酸味とシナモンの香りにまた食べたくなるマフィン。
朝食にも合う焼き菓子です。
名脇役のブラムリー「シャインマスカットのタルト」
ブラムリーは主役にもなりますが、脇役としても素晴らしいりんごです。
今回は甘さの強いシャインマスカットのタルトに、
小さくカットしたブラムリーを加えることで、
酸味とコクが加わりシャインマスカットの爽やかな甘さを引き立てています。
松江市内八雲町のいちじく名人(と当店で勝手に言っているだけですが)による
黒いちじくのビオレ・ソリエスが入ってきました。
ビオレ・ソリエスはフランス生まれの黒いちじくで、
果肉の糖度の高さやネットリとした食感に特徴があります。
いちじくのタルトやマフィンを中心に10月まで店頭に並びます。
タルトは大きくカットしたいちじくをアーモンドクリームに詰めて、
しっかりと焼き上げるシンプルなもので、
いちじくそのものをいただくスタイルになっています。
いちじくがダメな人でも、
このタルトは大丈夫という方が結構いらっしゃいます。
アーモンドクリームに、大きく切ったいちじくをたっぷりとのせます。
しっかりと焼くこと数十分・・・・
いちじくの水分がタルト全体に回ってジューシーな味わいに。
濃厚だけど、甘さだけでなく爽やかな酸味もあって、
食べやすいタルトになっています。
マフィンもカットしたいちじくをぎっしりと入れて焼き上げます。
トッピングにも大きくカットしたものを乗せたインパクト大のマフィンです。
(写真は焼く前の姿です。)
夏の果物の焼き菓子の追加です。
初秋に向けてぶどうが出てきました。
早生巨峰の「紫玉」「巨峰」「シャインマスカット」などなど。
しばらくの間、いろいろな焼き菓子にして愉しめます。
大粒の紫玉を半分にして、ずらっと並べてしっかりと焼き上げた
アーモンドクリームのタルト。
少し渋めの皮が良いアクセントになって、
コクのある爽やかな味わいになっています。
こちらも同じ紫玉を使ったマフィン。
トッピングだけでなく、中にも丸ごとのぶどうがごろごろと入った
ジューシーな味わいのマフィンです。
少し冷やして食べるとそのジューシーさが堪能できます。
この時期の果物は、暑さで疲れた心身を癒してくれるものが多いですが、
焼き込むことで凝縮されるため、
その成分などが吸収しやすくなっているように感じます。
少しでも満足できる味わい・・・・。
これは「巨峰」を使った焼き菓子屋らしいバターケーキ。
スクエアに焼いたものを、夏向きに食べやすいサイズにしています。
巨峰を適当な大きさに切って、
たっぷりと入れてしっかりと焼き込んだ口どけのよい爽やかなケーキです。
これは「シャインマスカットのタルト」
酸味の少ない皮ごと食べる高級ぶどうですが、
安価で美味しいものが手に入ると(果皮にサビが出たもの等)
たっぷりと詰めて焼き上げます。
酸味が少ない生食用の品種なので、
杏のジャム、レモンなどで酸味が加えてあり、
香りのよい爽やかな味わいです。
夏の果物が沢山出てきました。
暑い日にはキュッと酸っぱいプラム(すもも)やプルーン、
水蜜あふれる桃など、
甘熟した果物を使ったジューシーな焼き菓子が夏の疲れを癒してくれます。
そんな最近の焼き菓子の何点かをご紹介します。
何れも冷やして美味しい焼き菓子です。
色々な品種の「プラム(すもも)のマフィン」と「レモンとハチミツのマフィン」
マフィン生地にフレッシュな「すもも」をたっぷりと入れ、
トッピングに半割りを乗せて焼き上げます。
焼け溶けてジャムのようになったたっぷりの「すもも」の甘酸っぱさが、
口いっぱいに広がり、
心身ともに暑い日の疲れを癒してくれます。
(写真の品種はサンタローザ、他にハリウッド、ハニーローザ等々があります)
「レモンとハチミツのマフィン」
レモンは皮ごとスライスし甘煮にしたものを、生地の中とトッピングに使い、
松江近郊で採取されたハチミツと合わせて焼き上げます。
ほろ苦さとハニーな甘酸っぱさが、上品でちょっと大人の美味しさです。
奥出雲「ココロノファーム」から届いた色々な品種の桃を使ったマフィンとタルト。
ココロノファームさんからはプラム(すもも)、プルーンなども届けてもらっています。
マフィン用にしっかりとした食感に仕立てた自家製のカスタードクリームに
フレッシュな桃(写真は「暁」)をたっぷりと使った「桃とカスタードクリームのマフィン」
ジューシーなトロトロの桃とその香りが、
カスタードクリームのクリーミーでミルキーな味わいと一緒になって、
幸せな味わいになっています。
「桃のフラン(桃のカスタードクリームタルト)」
別にカスタードクリームを作って焼き上げるのではなく、
卵、牛乳、生クリーム、小麦粉、バニラビーンズを混ぜたフィリングを
桃を詰めたタルト台に流して焼き上げたフラン。
タルト台の底に杏のジャムを使うことで、適度な酸味のアクセントを加えています。
ハリウッドという赤すももを使ったアーモンドクリーム仕立ての「すもものタルト」
濃厚なアーモンドクリームにたっぷりの「すもも」を詰めて焼くため、
果肉の水分がクリームに染み出て、
バターとアーモンドの風味、香りが酸味の強い「すもも」と一体化して、
甘酸っぱさにコクと奥行きのある得も言われぬ美味しさが味わえます。
品種によってはその個性を活かすのに、
サワークリームや生クリームなどを加えたり、
ココナッツをプラスしたりその都度アレンジしています。
「プルーンのタルト」
すももよりは果物の個性がはっきりと味わえるタルトです。
写真はトレジティという酸味の品種ですが、
これから秋に向かうにつれてだんだん甘みの強い品種が出回ります。
色々な品種を使った味わいの違いが楽しめるプルーンの焼き菓子。
ケーキ、ブラウニー、マフィンなどいろいろと出る予定です。
フレッシュな果物を使った焼き菓子ではありませんが、
季節のジャムを使った焼き菓子
イギリス伝統の「ヴィクトリア・サンドイッチケーキ」
サンドしたジャムは自家製のラズベリーなどの「ミックスベリージャム」と
「アプリコット(杏)ジャム」
冬はジャムとバタークリームをサンドしたものが出ますが、
夏はジャムだけで、冷やしても美味しいように焼き上げてあります。
暑くなってきました。冷たい飲み物がほしくなりますが、
当店のオリジナルコーヒー「焼き菓子屋ブレンド」で
お馴染みの「リトルコートコーヒー」さんの
「アイスコーヒー」が入荷しています。
リトルコートコーヒーさんで一番深煎りで苦味の強い
「フィオ・ピッコロ」が使ってあります。
この「フィオ・ピッコロ」、しっかりとした苦味を裏で支える甘さもあるコーヒーで、
後味の余韻のなかに甘さ、コクが感じられて、
また飲みたくなるすっきりとしたアイスコーヒーとなっています。
飲み方は、ボトルごとしっかりと冷して
氷を加えないでそのままグラスに。
冷えた時ののど越しの美味しさと、
時間が経つにつれて変化していく味わいが楽しめます。
苦味の苦手なかたは、シロップを加えたり、
牛乳を加えてもコーヒーの個性を損なうことなく、
美味しくいただけます。
松江市内の自家焙煎コーヒー「リトルコートコーヒー」さんによる
当店の焼き菓子にあう「焼き菓子屋ブレンド」コーヒーができました。
当店のみでの販売となります。
ドリップバッグ、100g(豆または粉)、200g(豆または粉)をご用意しました。
ご家庭用に、また焼き菓子と合せてギフトとしてお使いください。
このブレンド、深煎りだけどすっきりとした味わいで、
酸味の少ない、適度な苦みと甘やかな香り、
あとに甘さの余韻が続くコーヒーです。
そのまま飲んでもおいしいコーヒーですが、
当店の焼き菓子に合うようブレンドしてもらいましたので、
焼き菓子とともに飲んでいただくと、
それぞれの焼き菓子の個性を引き出しながら、
コーヒーの味わいもしっかりと感じるようになっています。
ブレンドで使った豆の種類は、
コロンビア、グァテマラ、エチオピア、ブラジルの4種類。
果物のフルーティさを感じる、上品でしっかりとした味わいのコロンビア、
ジューシーで華やか、締まりのあるグァテマラ、
柑橘系の爽やかで甘やかな香りのエチオピア、
(当店のコーヒーブラウニー、ビターチョコタルトには、
エチオピア・イルガチェフェのエスプレッソ用に挽いたコーヒーを使っています)
ビターチョコやナッツを感じさせる奥深い苦みのブラジル。
これらをブレンドすることで、
粉、バター、チョコ、チーズ、色々なフルーツやナッツ等々が織りなす
多様な焼き菓子の個性を引き出して、
奥深い味わいが楽しめます。
なお在庫の関係でご注文頂いてすぐにお渡しできないこともあります。
ギフトとしてお使いになるときなどは事前にお問い合わせのうえでご予約下さい。
賞味期間は焙煎の日より1か月です。
リトルコートコーヒーさんには当店の焼き菓子がおいてあります。
お近くにお出かけの際にはお立ち寄りください。
アーモンドクッキー、スノーボール、ショートブレッド等のクッキー、
コーヒーに合ういろいろなケーキなどなど。
リトルコートコーヒーさんで出ている、最近のメニューを紹介します。
その時その時でメニューは変わります。
クグロフ型で焼いた「フルーツ&ナッツケーキ」
ナッツの比率を高めた、しっかりと焼き上げた軽いタイプのフルーツケーキ。
フランス、ポワトゥー・シャラント地方に伝わる伝統的な焼き菓子の「アーモンドカップケーキ」
スライスアーモンドがたっぷりと入った
素朴でシンプル、食べ飽きないやさしい味わいのカップケーキ。
焼きたてより少し時間が経った方がしっとりと美味しく感じます。
「キャラウェイとレモンのケーキ」
甘い香りとほろ苦い味わい、プチプチとした食感がクセになる
キャラウェイというスパイスとレモンの皮を使ったケーキ。
キャラウェイには人や物を結びつけたりする力があると信じられていて、
惚れ薬の材料としても使われていたとか。
フランス、コルシカ島の焼き菓子「カニストレッリ」
オリーブ油と白ワインで作ったクッキー。
全粒粉を使った素朴な質感で、甘塩っぱい味わいに仕立ててあります。
イタリアの焼き菓子「チャンベッレ・アル・ヴィーノ」をアレンジした
オリーブ油と白ワインと塩のみで作ったクッキー。
これも全粒粉を使った素朴な質感で、
クミンというスパイスを使ったクセになる味わいのスナック。
ビールのおつまみにも。